1.そのまんま実現できるか?

宮崎県の知事選挙、そのまんま東氏が当選しました。
まずは、おめでとうございます。
これは、典型的な「アイドル当選」ですね。
確かに地道な活動が成功したのはおっしゃるとおりなるも
そのまんま東」を使わず、本名を使っていたら、
事前の雑誌、TVなどのメディアの噂がなかったら、
ホントに勝てたかどうかは分かりません。
でも、いいのです。自分の強みを最大限使うのが
選挙の常識!!!
あとは「何するか」が重要で、東京都の青島知事の時みたいに
「僕はしがらみないから、県民のためを考え、
1企業の利益に血税を払うxxxはなしにします」
とかやってしまえば、これはこれですごいことになるに違いない!
期待してます。


一方、談合や癒着を一切なしにする、というのは私は無理だと思ってます。
なぜなら、談合は1種の「コミュニケーション」ですから。
たとえば、ある入札に応札した2社、
A社の社員とB社の社員が、たまたま地元の旧友で、喫茶店で会話してたら
会話しているだけで、それは「談合」ですか?違いますよね?
何もしていない可能性があるのですから、これは「コミュニケーション」。
でも、それが後に応札の交渉までしていた事実が明るみになると...
「談合」かも知れません。


また、一自治体として法人税の収入などを考えた場合、ある建設工事において
(1)法外な安値を提示してきた県外のC社を選ぶのか?
(2)少しお高いけれども、地元の業者であるD社を選ぶのか?
これは考えねばなりません。地方自治は、確かに税金の使い方を考えねば
なりません。一番安い手法に越したことはない、それは確かですが、
個人だけでなく、地元企業も地方自治の1メンバーであり、
決して放ってはならない。


その点では、果たして「安い企業のみ」に焦点をあてた落札方法が
果たして本当かどうか、各自治体は検証しなくてはならないと思います。


これは実に悩ましいところですが、やはり、少し高いところがあったとしても
地元活性化のためにはこれが一番懸命な選択でした」と
説明できる自治が、立派な自治だと思います。
これは、コンピュータには頼れない、各自治体の知恵がもっとも生かされるところだと
思う次第です。各自治体はメディアの言葉に惑わされず、正しい判断をぜひして欲しいと
思います。